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モンティニーの狼男爵 / 佐藤亜紀
主人公のラウール・ド・モンティニー男爵の若かりし日々の思い出話。 18世紀のフランスの田舎町が舞台。 大筋ではきれいに起承転結を辿って大団円を迎える勧善懲悪のようなストーリーなのだけれど、一言では言い尽くせない深みがある。
朴訥としていながら軽妙で何気に辛辣な語り口が、これぞフランス貴族(?)みたいな雰囲気全開で、いとも易々と中世最後の時代のおとぎの国へ誘われていく。
たぶんこれってフランス革命前の思い出を革命後(その後の混乱期かな?)に回想してるんだよね。 そういう感慨深さもわかる人にはわかるんだと思う。 自分は残念ながら残念ですが;;
夫人に対する愛を形にできずに、男爵が宿してしまう身を滅ぼすほどの狂気が痛い・・痛いけど可愛い(笑) そして恋や情熱では太刀打ちできない愛情以上の強い絆を見た思い。 クライマックスの収束の仕方がいいなぁ〜。 ストーリーの素朴さやユーモアから生まれた上質な軽やかさ。 心の琴線に触れる妙味をそっと覆い隠しているみたいな洗練さ。 悲しくも滑稽なラブストーリーを越えたラプストーリー! 実は「ホワイト家族のお父さん」を思い浮かべちゃって、ついニンマリ^^


モンティニーの狼男爵
佐藤 亜紀
光文社 2001-10 (文庫)
関連作品いろいろ
★★★
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