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このペン貸します / ローラ・レバイン
[副題:ジェイン・オースティンの事件簿][石塚あおい 訳] 著者はテレビドラマの脚本を手掛けてきたコメディ・ライターだそうで、本編は彼女のミステリ作家としてのデビュー作に当たる長篇作品。 本国アメリカでは2002年に刊行されて以来、シリーズの続編が次々と生まれているみたいなのだけど、邦訳は今のところこの一作品のみ。
ビバリーヒルズの庶民エリアでフリーライターとして生計を立てる妙齢のバツイチ女性を探偵役に据えたミステリで、フェミニンな空気が濃厚に漂っています。 お分かり通り、かのジェイン・オースティンものではありません。 英国贔屓の母親(スペルが苦手)が、ジェイン・オースティンに因んで名付けたものの、本家の“Jane”ではなく“Jaine”になってしまったというオチの同姓同名アメリカ人現代女性がヒロインです。 こんな設定からも窺えるとおり、軽快で洒脱なユーモアが随所に散りばめられており、都会の自立した女性の日常風景が、必須アイテム的固有名詞をふんだんに混えながら活写されています。 本編のジェイン・オースティンは、18世紀から19世紀イギリスの平凡な日常を鋭く描破したかのジェイン・オースティンの現代版という文脈で描かれている節もありそうです。 個人的には現代版ジェインのユーモアは、けっこう毒がきつめというか、ちょいちょい辛辣だなぁと思った次第。
ジェインが代筆したラブレターがきっかけで殺人事件の容疑者にされてしまった非モテ系青年の無実を晴らそうと、素人なりのあの手この手で事件の真相を探り始めるものの、決め手を欠く怪しい人物が次々と現れーの、ロマンスありーの、愛猫かわいがりーの・・という感じで進んでいきます。 ミステリを読み慣れていると、なんとなく気づいてしまうかもしれませんが、真相へ至るまでのミステリとしてのプロットや物語としての経緯や、一人称の語りそのものが楽しいので飽きずにすいすい読めてしまいます。 でもやっぱ女性向けかなぁ。 わからん。 意外と男性にも需要あるのか?!



このペン貸します
 ― ジェイン・オースティンの事件簿 ―

ローラ レバイン
集英社 2005-02
(文庫)

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