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とりつくしま / 東直子
死んでしまってから“モノ”にとりついて、忘れられない人を見つめ続ける幽体(魂?)のお話を綴った掌編集。 東直子さんは歌人なのだけれど、やっぱり随所にその片鱗が感じられる作品だった。 感性が鋭くてきらきらしていて、ストーンと心に響く。 話自体も素朴というか、シンプルなんだけど、情景や想いを切り取った一場面にキュンとなってしまって、何度も心を揺すぶられた。
ほんのりユーモラスだったり、しんみりさせられたり、ドキっとしたり、痛々しかったり、緩々としていたり・・ でも全体的に切なくて温かい。 そしてやっぱりどこかグッと詩的。 でも意外と魂が浄化されて成仏される話は少ない。 魂たちはこれからどうするのかなぁ・・と続きを想像すると、切なくて温かいだけじゃなくて、ちょっとだけぞわっと粘り付くものが余韻として残る感じがする。それも決して悪くなかったりする。
因みにわたしだったら? と考えると、一瞬、本好きさんの眼鏡にとりつくのも手だな・・とすけべぇ心が過ぎったが、やっぱりさっさと成仏したいもんだ。


とりつくしま
東 直子
筑摩書房 2007-05 (単行本)
関連作品いろいろ
★★
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