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えびす聖子 / 高橋克彦
古事記の出雲王朝神話をモチーフにした古代SF伝奇ロマン。 人類の歴史の黎明期に宇宙人が関与していた・・云々という眉唾話は洋の東西を問わずちょろちょろ聞こえてくるけれど、古事記も例外ではなくて“天の羅摩船”や“少彦名神”などは元来、ちょっとSFチックな香りを放っている。 本書はこの辺りをさらに大胆に解釈して展開していくんだけれど、古事記本来の世界に違和感なく溶け込んでいて楽しい。
オオクニヌシが豊葦原中国の王となるまでのエピソード・・ 因幡の白兎、八十神、赤い猪、根の国訪問、スサノオとスセリヒメなどなどがしっかり盛り込まれていて、しかも味付けも見事で、こうくるかぁ〜上手いなぁ〜と感服する。
本書は王になるためのオオクニヌシの試練行がクローズアップされた物語で、大いなる力に導かれたこの道中で、仲間を得て、友情を育み、魔物と対峙したり、様々に仕掛けられた罠を潜り抜け、それはもうR.P.G.のダンジョン張りの冒険ワールドだ。
この物語は、さぁこれから国つくりだぞ! というところで終わっているのだけれど、オオクニヌシは“国つくり”によって豊葦原の民と国土を豊かにした後、無血で“国譲り”を行っていて、あなたは何故そんなに心が広いのですか? と、ちょっとうるうるしそうになる程なのだけれど、若かりしオオクニヌシの万物を愛する“優しさ”が本書にはたっぷり描かれていてよかった。


えびす聖子
高橋 克彦
幻冬舎 2003-08 (文庫)
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