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小説 出雲王朝挽歌 / 三枝和子
神話と古代史がリミックスされた出雲王朝の物語。 勇敢な開拓者“須佐之男”と、平和的統治者“大国主”親子によって繁栄をもたらされ、武器を持つことなく豊かになった出雲の国が、武力を強化し国土を広げつつあった邪馬台国の前に屈するまで・・という形で描かれる。 神話でいうと“ヤマタノオロチ退治”から“国譲り”までということになる。 邪馬台国(倭)は神話の“高天原”を暗示しているし、神話では確かアマテラスが出雲へ何度か使者を送って失敗していたと思うけど、そんな部分も上手くストーリーに組み込まれていたり、年に一度出雲大社に神様が集まることになったルーツなども物語られたり、神話チックな隠し玉がたくさん用意されていてワクワクする。 古代史的にはどうだったのか全く無知なのだけれど、戦争をすることなく国を譲るに至るまでの大国主や郷長たちの苦悩、そして苦渋の決断・・ “挽歌”というだけあって“国譲り”にまつわる物語がクライマックスに置かれ、ラストはなんとも言えない哀愁が漂う。
古事記か日本書紀かに載っているのかな? フィナーレを飾る挽歌がいっそう哀しみをそそる。 本作品では神薨った須佐之男のために老韓人が歌い、人々が和して歌い舞ったという。
常世へに 雲立ちわたる
白鳥の 飛び去るかたへに
雲立ちわたる


小説 出雲王朝挽歌
三枝 和子
読売新聞社 1996-02 (単行本)
三枝和子さんの作品いろいろ
★★
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