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雨月物語 / 山口椿
著者は、知る人ぞ知る官能小説界のカリスマ。 “谷崎潤一郎、三島由紀夫の系譜に連なる性文芸の異才”が、日本文学史上不滅の名作、上田秋成原作「雨月物語」のリメークに挑んだ渾身の書下ろし7編を収録。 まさにエロスとホラーとアートの饗宴というべき純粋官能美学の迷宮にして超絶技巧を駆使した妖怪異譚である・・後略。
圧倒されて言葉もなく、出版社からの内容紹介を思わず引用してしまいました;; わたし如きがとやかく言えるような作品世界ではないかと思われますが・・
上田秋成の「雨月物語」は現代語訳で読んだのだった。 忘れているかと思ったけれど、思いのほか記憶に残っていた。 リメイク作品にも係わらず、著者がドーンと“雨月物語”という同一タイトルで勝負しているのが、納得いってしまうというか・・もうどっちが本当の「雨月物語」なんだろうとわからなくなってくる。 大胆に再構築されているかのようでありながら、原典の持つ妖しさ、美しさ、品格そのままに、行間を埋めるように濃密なエログロが加わって、秋成があえて隠して描かなかった部分を抉り出しているかのようで、“本当の雨月物語はこうなんだぞ!”と著者が訴えかけてくるような気迫を感じた。 格調高い硬質な文章は、わたしには猫に小判といった感じだったし、めくるめく官能世界は豚に真珠といった感じだったし、残念ながらとてもとても味わい尽くせるものではなかった。 でも漂う空気は幾ばくか感じ取れたと思う。 憧れる空気ではあるのだけれど・・

<追記>
“主体の翻案的パフォーマンス”つまり“リメイクする”的なことを“アンテルプレットする”という言葉で表現されていた。 フランス語らしい・・


雨月物語
山口 椿
小学館 2002-10 (単行本)
山口椿さんの作品いろいろ

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