ホルモー六景 / 万城目学
楽しい〜! 芸が細かい! 「鴨川ホルモー」のサイドストーリーを集めた短篇集。 ホルモーに携わる人々の時空を越えた、ほんのり恋の物語集。 これはもう絶対「鴨川ホルモー」の後に読まないと! 読んでるうちにいろいろ思い出しながら、あっちでニヤニヤ、こっちでニヤニヤと顔が崩れっ放し。 忘れっぽいわたしでこれなので、前作が完璧頭に残っていたら、それはもう十重二十重に楽しませてもらえること請け合い。
以下は、ドクトルg さんのアマゾンカスタマーレビューの一部です。 激しく共感してしまったので紹介させてもらいます。
「鴨川…」が、恋愛を調味料に使ったギャグ小説だったのに対し、本作はホルモーという大仕掛けのギャグをスパイスにした恋愛小説である。
まさにその通りだと思った。 ギャグ小説や活劇ものが好きか、恋愛小説が好きかで、好みが別れるところだと思うのだけれど、わたしは断然こっち派なのです。

第一景 【鴨川(小)ホルモー】
京都産業大学玄武組の内輪騒動といいましょうか。 一条朝マニア気味のわたしには美味しすぎ♪ あの“やんごとなきお2人”の生まれ変わりのように思いながら読んでしまいました。 ある意味“気高い”ですもん^^; はたまた“やんごとなきお2人”の背後に控えた、あの“才気溢れるお2人”の匂いもします。 男勝りの喰えなさとか^^;
第二景 【ローマ風の休日】
京都大学青竜会のヒロイン(?)凡ちゃんの、ぽっと心に灯の点るような夏の日のエピソード。 「ローマの休日」に準えてるあたりが巧者ですねー。 サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の“真実の口”が、六道珍皇寺の“冥界に繋がっている井戸”になってしまったり♪ スクーターならぬ自転車の二人乗り、スペイン広場の階段でジェラートならぬ八坂神社の楼門前の階段で抹茶アイス・・などなど。
第三景 【もっちゃん】
これが一番好き! 叙述トリックのような過程もお楽しみなので多くを語れませんが、文豪の香りが・・あぁ〜堪りません。 ほろ苦いです。
第四景 【同志社大学黄竜陣】
途絶えてしまったホルモーの歴史の一ページを探る旅。 芦屋くんの元カノ登場。 ホルモー四校から外れてしまった同志社出身のファンへの万城目さんからのプレゼントかも♪ 幕末の香り。
第五景 【丸の内サミット】
ホルモー卒業生のお話。 京都情緒を見事に描く万城目さんは、東京の都心情緒(?)を描かせてもやはり上手い。 東京出身者へのファンサービスかも♪
第六景 【長持の恋】
「ホルモォォォォォーッ」と雄叫びをあげた人に訪れるという不思議が、こんな素敵な物語になりました。 胸キュンです! 戦国時代の香り。

「鴨川ホルモー」との絡み合い、「鹿男あおによし」に登場した料亭“狐のは”まで! 作品集内の相互作用、ネーミングの妙など、伏線や小ネタが飽和状態ギリギリくらいの勢いで散りばめられているのに、ちゃんと物語のスパイスとしての立場をわきまえていて、ちっとも鼻につかないどころか、しっかりと引き立て役として機能し、物語の奥行きと広がりに大貢献しているところが素晴らしい。
図書館で立ち読みした「ダ・ヴィンチ」で、“京都は焼け野原だ”(自分と森見さんで書き尽くしてしまった・・というような意味だと思う)と、万城目さんが語られているのを目にしたのだけれど、なんのなんの、まだまだでしょ^^ 続編の予感もありありな、万城目さんの底なしのインスピレーションを感じた短篇集だった。 とはいっても、あまり煽られ過ぎずに、どうかどうかこの世界を豊かに育んで欲しいのです。


ホルモー六景
万城目 学
角川書店 2007-11 (単行本)
関連作品いろいろ
★★★★
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C O M M E N T
こんばんは。
このシリーズは、万城目さんの歴史好きが繁栄されていて、ネーミングや比喩がわかればわかるほど、にんまりと笑える気がします。
どれも楽しいけれども、続きが気になるものばかり。映画化されることですし、また書いて欲しいですね。
| 香桑 | 2008/08/17 |

香桑さん、こんにちわv 最近、ダレダレです^^;
そうそう映画化〜!
噂には聞いたんですが、すっかり忘れていました。
キャストはどうなってんのかなぁ〜と、微妙に気になりつつも、
名前とか言われてもきっと分かんないだろうなぁ;
最悪、顔見ても分かんないだろうなぁ;; ってヤバイですよね。

「ホルモー六景」には小細工がいっぱいあって、ホント面白かったです!
ちょっとサービスし過ぎじゃないのぉ〜という気もしないでもありませんが、
こうゆうのに弱いんです。ホホ^^
| susu | 2008/08/18 |









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ホルモー六景
 万城目学 2007 角川書店 反省すべきは、雑誌で読むんじゃなかったってことだ
| 香桑の読書室 | 2008/08/17 |