夏の名残りの薔薇 / 恩田陸
「去年マリエンバードで」というフランス映画へのオマージュ的作品・・なのかな? クラシカルなホテルを舞台にした幻想ミステリ。 それぞれの章の語り手が辿る悪夢のパラレルワールドが交錯する中、少しずついろんな真相が明らかにされてゆく。 しかしそれもまた夢なのか現実なのか・・ でも脈々と本筋を辿るものは確かにあり(これがなんとも地味な現実だったりする・・)、構成の素晴らしさが印象に残る作品。
推理小説という側面もあると思うけど(実際、本格推理小説を念頭に書かれたとのこと)、私としては、恩田さんの魅力でもある、舞台設定の面白さ、人物たちのシビアな相関図、雰囲気作りの巧みさ、が奏でるめくるめく恩田ワールドを堪能したという感じ。


夏の名残りの薔薇
恩田 陸
文藝春秋 2004-09 (単行本)
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