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猫とともに去りぬ / ジャンニ・ロダーリ
[関口英子 訳] 光文社古典新訳文庫シリーズの一冊。 ロダーリはイタリアの戦後を代表する児童文学作家。 日常の暮らし中に、するっとおとぎ話が溶け込んでいるような、ユーモラスで鋭く、奇想天外な16篇の掌編集。
オチと教訓を絡めたお話というのでなく、もうちょっと漠然としたメッセージ性を秘めた感じで、思ったよりビターな味わいでした。 アイロニーペースです。 ファンタジーで包まれているので、あからさまじゃなくて、押付けがましさもなくて、楽しくするすると読めます。 でも読み終えると、ちょっと思索に耽りたくなるような余韻も残るんです。 難を言えばイタリアネタが多いんですよ。 自分がイタリア人なら、もっともっとニヤニヤできるんだろうなぁ〜と、ちょっと悔しいのです。 でも、シンデレラや白雪姫やギリシャ神話のパスティーシュとか、日本も少しだけ登場します。 日本製のビデオやパイクが^^ この作品集は、73年に刊行されているらしいのですがメイド・イン・ジャパンは、その頃既にイタリアで頑張ってたんですね。 箒で空を飛んで子供たちにプレゼントを配るイタリアの魔女のベファーナも、宇宙人も登場するし、コロッセオやピサの斜塔も大変なことに!
発想の柔軟さ、縦横無尽のナンセンスワールド、そして、子供たちに伸び伸びと育って欲しい、お金が全てじゃないんだよ、という著者の信念が、一貫して底に流れているような気がしました。
余談なんですけど、「猫探偵カルーソー」といい、イタリアには野良猫がいっぱいいるんでしょうか。 わたしの頭の中では名物のようになりかけてるんですけど^^; 古代ローマの遺跡に野良猫が住みついてるって・・いいなぁ。 無責任ですみません。 でも遺跡とか遺物とか、日本だと白い手袋やガラス張りのイメージなんだけど、イタリアって、もっとずっと身近で、無造作に一緒に暮らしてるような感じするじゃないですか。 そういうの、カッコいいなぁ〜と、つい思っちゃうのでした。


猫とともに去りぬ
ジャンニ ロダーリ
光文社 2006-09 (文庫)
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