※ ネタバレご注意を ※

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - |
ロートレック荘事件 / 筒井康隆
ロートレック絵画コレクションに彩られた瀟洒な洋館の別荘で、妙齢の令嬢が次々と殺されて・・という、あられもないゴシック全開な舞台の中に、著者の透徹した深い企みが潜んでいます。
丁度、バブル絶頂辺りなんでしょうか。 成金臭というか・・ 上流階級とは似て非なる匂いがします。 あくまでも意図的にドキツくて、毒気に中てられながらも、登場人物たちの自意識過剰っぷりと反比例するように、著者はどこまでもクールな感じがして、なかなか面白く読めました。 まぁ、粘っこく暗い話ではあるんですが。
ふと時折、意識の表面を微かな違和感が掠めていくけれど、掴み取る間もなく消え去ってしまうような。 これって叙述トリックとして“してやったり”なパターンですよね。 浮薄なミステリ読みなので偉そうなことは言えないんですけど;;
終盤、犯人の供述が始まるに至って、えっ?!っとなるんですが、でもここでわたし、咄嗟の反応は鈍かったですね^^; 供述が進むに連れて徐々にじわぁ〜っと来ました。 えっ????!?!!!! みたいな。
多分、これを読んだ多くの方が同じ反応を示さざるを得ないと予想するのですが、読み返さずにはいられない衝動に駆られます。 そして、どれだけ緻密な言葉選びがなされていたかということに愕然とし、拍手を送りたくなります。


ロートレック荘事件
筒井 康隆
新潮社 1995-01 (文庫)
関連作品いろいろ

| comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | - |
C O M M E N T








トラックバック機能は終了しました。