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糞袋 / 藤田雅矢
江戸中期の京都。 洛中で生涯“糞尿”とかかわり続け、下肥え運びの下っ端から、やがては糞尿道を極めてしまった男の人生を追いながら、江戸時代の知恵や文化、生活態系を垣間見る良書。 農学博士の著者から届けられた人間がまだ自然の一部でありえた時代の物語。
ご本人がインタビューで“スカトロ・ファンタジー”などと仰られていただけのことはあり、確かにアブノーマルな領域方面にそこはかとなく踏み込んでいるにもかかわらず、ケレン味のようなものがなく、ある意味お上品だし学術的な香りもするし、糞(笑)真面目なところがユーモラスでもあり、いい味出しまくりの蘊蓄系ファンタジーでした。
昔の人の臭いに対する耐性は凄いなぁ〜というか・・現代人より遥かに寛大だったのですよね。 糞尿が排除されるものではなく、生活に溶け込んで廻り廻っている様子が、たおやかに描かれていた気がします。 あっでも、お茶やお菓子を食べながらの読書は微妙^^;
ファンタジーノベル大賞の優秀賞作品と心得ていたので、どこまでが本当なんだろう〜と多少悩みつつ読み進めましたが、まさかあんな展開が待っていようとは・・ 読み終えてみると終盤の唐突にも感じられるファンタジー路線以外は、ほぼ事実に基づく見地から描かれていたのではないかと推測しているのですが、どうでしょう?


糞袋
藤田 雅矢
新潮社 1995-12 (単行本)
藤田雅矢さんの作品いろいろ

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