※ ネタバレご注意を ※

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - |
清談 佛々堂先生 / 服部真澄
平成の魯山人こと佛々堂先生が活躍する、和のトリビア満載な癒しの連作集。珠玉の4篇でした〜。 洒々落々とした粋人にして美の達人。 人好きのする関西のおっちゃんは、人呼んで“佛々堂先生”。 異名の由来は、仏のような笑顔だからという説と、お気に召さないことがあるとブツブツぼやくからという説とが錯綜していて定かではないらしい。
知る人ぞ知る美術界の、世にも稀なる通人・指南役なんですが、時にはあしながおじさん風に、小粋な仕掛けを施して、芸術家や職人さんたちの憂いを手品のように払いのけ、そっと背中を押してくれる。 あくまでも素知らぬ顔して。 華麗な手際を篤と堪能。
なんでこんなに気持ちがいいかというと基本、先生自身が楽しんでるからなんだろうな。 本人も時々まんざらでもない顔して洒落のめしているので、あえて横文字を使わせて頂くと、先生ってば、生粋のエンターテナー♪ もてなしの大天才。 “綺麗に遊ぶ”っていうのはこういうことなんだなって思う。 贅沢だけど清々しい。 自分を豊かにするためのことが、めぐりめぐっては人を幸せにする・・実りの好循環の中で息衝き響き合う、衣食住と自然と工芸品たち。 “人に施し我も飲む”という、茶の湯の心意気が物語の隅々にまで浸透していて、やさぐれた心が洗われる思い。
雅やかな美の調和、時節暦の艶やかさ・・ なんだか八百比丘尼とトトロのイメージが重なってきてじんわりしたり、秋の葛籠の如き“照葉のミルフィーユ”にうっとりしたり、自分は特に、自然の恵みとの融和を彩った物語にやられてしまいました。
去年刊行された続編の「わらしべ長者、あるいは恋」をたまたま雑誌で見かけて、本書の存在を知りました。 服部真澄さんがこんな愛らしい作品をお書きになっていたなんて知る由もありませんでした。 あっでも、おっちゃry)・・先生、確かに暗躍(笑)はしています。 まさに掘り出し物〜♪


清談 佛々堂先生
服部 真澄
講談社 2007-09 (文庫)
服部真澄さんの作品いろいろ
★★★★★
| comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | - |
C O M M E N T








トラックバック機能は終了しました。