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ねにもつタイプ / 岸本佐知子
エッセイ? 疑似エッセイ? 掌編集? 岸本エッセンスが凝縮されたバラエティに富んだ妄想本。 ディテールに拘り、遠近感で遊び、無機物のフォルムやスペックに陶酔する・・ 当たり前のことがどうしようもなくヘンテコに思える瞬間を切り取り、愚にもつかないことに執着し、ちょんまげについて、コアラの鼻について、とことん深く考える。
翻訳のお仕事と格闘しながら、有象無象の妄想に脳内を占拠されて思考は果てしなく脱線し、国会図書館では自分の分類カードの隣の“岸本Q助”さんの日常に想いを馳せたり、昔の子供向け動物図鑑を執念深くウォッチしてはその奇妙な味わいを追及する精神に絆される;; 愛執渦巻く思索とイマジネーションの迷宮に誘われ、心のスキマを埋めてもらってましりました〜。
無意識の狭間を去来し、つんつんと絶え間なく意識に働きかけながらも、理性や常識の壁に阻まれて明確な思考や言葉に至ることなく溶けていった愛すべき雑念たちのお祭りのようではないですか。 逸脱し暴走しているかのようでありながら、読んだ者をツボらせてしまうのは、ふとこの感覚は知っているなと、気恥ずかしい愛着心をズキンと刺激されるから・・その辺りに要因があるんでしょうか。
これを読んで岸本さんが本当にヤバイ人だとは誰も思わないでしょう。 イっちゃってる見せ方がオサレだし、どこか文学的だし、スタイリッシュで品があり・・はっきり言ってしまうと(見事な)演出を感じなくもないワケなのですが、そこは織り込み済みなのだと思います。 だからこそ安心してニヤニヤウホウホ楽しませてもらえるのですもん。
“べぼや橋”をググりたくなる衝動を抑えられないのはわたしだけではないと思いますが、因みに現時点で25,400件ですよ! “べぼや橋”大出世です^^; そしてこの記事も、ヒット件数アップにいそいそ貢献させていただいておるわけです。 まぁ今更、ハナ○ソみたいなものですが・・


ねにもつタイプ
岸本 佐知子
筑摩書房 2007-01 (単行本)
関連作品いろいろ
★★★
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