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少年と少女のポルカ / 藤野千夜
藤野千夜さんは、さりげに好き。 繊細な心の動きをさらりと書く達人で、スゴい感性の持ち主なのに、ことさら何でもないように描くところは、ちょっとだけ吉田修一さんっぽいなと思うことがある。 あえて“物語を描かない”作風なので好き嫌いが分かれると思うけど。
本書もそう。 登場人物はぐちゃぐちゃ悩まないし、一見上っ面な思考や会話を中心に描かれていて、読者を感動させようとか、感情移入させようとかの強引さを感じさせない。 でも、ヒロイズム的なものを削ぎ落とされて浮かび上がってくる人々は、すごくピュアで、すごく痛くて、なんだかビンビン響いてくる。
解説で斎藤美奈子さんが、藤野さんの小説は、“目立たないけどしゃべってみたら意外に話せるやつだった”という感じなのだと語っている。 激しく同意。 程よい距離感を保って長く付き合えそうな気がしてくる。


少年と少女のポルカ
藤野 千夜
講談社 2000-02 (文庫)
藤野千夜さんの作品
★★★
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