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セレモニー黒真珠 / 宮木あや子
セレモニー黒真珠
宮木 あや子
メディアファクトリー 2009-03
(単行本)


地元密着型の小さな葬儀屋さんを舞台にしたラブコメ連作集です。 目のつけどころが好きです。 ダークな要素は皆無なのでご安心を。
編集さんからの軽やか路線で的なプッシュがあったのかな。 たぶん。 今回は、キリキリとした痛みやエロは封印。 ベタ甘感が大量に注入されているので、ちょっと弱腰領域ではあるのですが、ハートフルで、程よい切なさもあり、サクサク読めます。
“ラブコメ!でも泣ける!”って惹句に、ご自身(のブログで)も恥ずかしそうにしてらしたのが可愛い 器用ですよね。 宮木さん。 今回はちょっとぱかり得意分野じゃなかったのですが、よい筋の作品なのではないかしら?
萌え的には木崎くんなのかなー。 小さい頃から火葬場の煙探しが趣味で、愛読書は“月刊おくやみ”。 ちょっと不思議体質アリな銀縁メガネくん。 で、女子社員2人(アラサー&ハケン)と、みんなそれぞれにお仕事と恋にときめいてます。
日本の様式美の世界にうっとりさせてもらえるところというのは、お話の中にはないんだけど、ワカマツカオリさんの表紙&章扉イラストがムードを補って余りあります! 影絵のようなレトロモダンの調べ。 レース編みのモチーフを思わせる菊の花、煙の流紋様が棚引いて、あぁ美しい。
| comments(2) | - |
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C O M M E N T
こんばんは。元気系の宮木作品にはまっています。
『花宵道中』との落差が見事。書き出しの笑いで、これでどうやって葬儀屋さんにつながるのか、心配になったぐらいです。
表紙のイラストも綺麗ですよね。しばらく手元に置いて愛でようと思います。
| 香桑 | 2012/01/14 |

香桑さん、こんにちわ。
今年もどうぞ宜しくお付き合いくださいませ。
と言いつつ、一冊もアップできてないとは悩ましい;;

“葬式モノ”で“元気系”とか、ぶっ飛んでそうなのに全く違和感なく作り込んであって、すんなり心に響いてくる良作でした。
「花宵道中」と同じ作者さんだなんて、どんだけ芸達者なんでしょう^^;
| susu | 2012/01/17 |