セレモニー黒真珠 / 宮木あや子
地元密着型の小さな葬儀屋さんを舞台にしたラブコメ連作集です。目のつけどころが好きです。ブラック、ダークな要素は皆無なのでご安心を。
編集さんからのお手軽路線で的なプッシュがあったね。たぶん。今回は、キリキリとした痛みやエロは封印。ベタ甘感が大量に注入されているので、ちょっと弱腰領域ではあるのですが、ハートフルで、程よい切なさもあり、サクサク読めます。 “ラブコメ!でも泣ける!”って惹句に、ご自身(のブログで)も恥ずかしそうにしてらしたのが可愛い^^ 器用ですよねぇ。宮木さんって。 今回は・・ちょっとぱかり得意分野じゃなかったのですが、よい筋の作品なのではないかしら?
萌え的には木崎くんなのかなー。小さい頃から火葬場の煙探しが趣味で、愛読書は“月刊おくやみ”。ちょっと不思議体質アリな銀縁メガネくん。 で、女子社員2人(アラサー&ハケン)と、みんなそれぞれにお仕事と恋に時めいてます。
日本の様式美の世界にうっとりさせてもらえるところというのは、お話の中にはないんだけど、ワカマツカオリさんの表紙&章扉イラストがムードを補って余りあります! 影絵のようなレトロモダンの調べ。レース編みのモチーフを思わせる菊の花、煙の流紋様が棚引いて、あぁ美しい・・


セレモニー黒真珠
宮木 あや子
メディアファクトリー 2009-03 (単行本)
関連作品いろいろ
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C O M M E N T
こんばんは。元気系の宮木作品にはまっています。
『花宵道中』との落差が見事。書き出しの笑いで、これでどうやって葬儀屋さんにつながるのか、心配になったぐらいです。
表紙のイラストも綺麗ですよね。しばらく手元に置いて愛でようと思います。
| 香桑 | 2012/01/14 |

香桑さん、こんにちわ。
今年もどうぞ宜しくお付き合いくださいませ。
と言いつつ、一冊もアップできてないとは悩ましい;;

“葬式モノ”で“元気系”とか、ぶっ飛んでそうなのに全く違和感なく作り込んであって、すんなり心に響いてくる良作でした。
「花宵道中」と同じ作者さんだなんて、どんだけ芸達者なんでしょう^^;
| susu | 2012/01/17 |









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セレモニー黒真珠
宮木あや子 2009 メディアファクトリー 大好きだった男が死んでしまうのと、他の女と結婚するのを見るのとでは、どちらがつらいか。なかなか考えさせられる問いである。つらいのは前者だなー。つらいけど、立ち会いたくなるだろう。後者は、立ち会いたくないけれども
| 香桑の読書室 | 2012/01/14 |