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散りしきる花 / 皆川博子
ゆうと福之助の新たなる旅立ちの場面で終った「恋紅」の続編。 「恋紅」を読んで“ゆうがただ伸びやかに呼吸できる居場所を追い求め、福之助が心底芝居が好きだから、2人の苦労はどこか・・幸せそうに映る”などと記したわたしでしたが、続編では霞を食べては生きられないのだよ・・という話になっていた><。
「恋紅」の幻想美や情熱や愛や夢に陶酔したわたしには、かなりショッキングな続編となった。 「恋紅」が薄紅色の世界なら「散りしきる花」は泥色の世界。 ゆうが泥まみれになって生きていく苦闘の日々が濁々と描かれ、異様な凄みを放っている。
作者って、やっぱり自分の書いた小説の主人公には想い入れがあるだろうし、何かしらの華を持たせてあげるものなんじゃないかなんて、そんな思い込みは皆川さんには通用しないのだわ。 そういえば桐野夏生さんもミロを突き放してたよなぁ〜などと脈絡もないことが頭を過ぎったり。
なんだか、「恋紅」で作り上げた世界をぶち壊すために描いたんじゃないかってくらい、恋紅全否定みたいなものをわたしは感じてしまった。 あとがきで皆川さんは更なる続編への取り組みを示唆しておられたのだけど、お書きになられた気配はないです。 お書きになられても、ごめんなさい。 わたしは読まないと思います。


散りしきる花 −恋紅 第2部−
皆川 博子
新潮社 1990-03 (文庫)
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