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ゆめこ縮緬 / 皆川博子
時代は大正から昭和初期ごろ。 旧家の屋敷や中州を舞台にした生粋の和モダン幻想譚8篇。 わたしは泉鏡花を触り程度しか読んでいないのだけれど、この短編集は鏡花の直系なのではないかと、読書中ずっと感じていたのだけれど・・。
妖しの世界は何処か平然とこの世に寄り添い、人々に馴染み、したり顔で存在し続けているようで背筋にぞわっとくる。 現実と異界との境界線が曖昧で、自分の立ち位置がどんどん心許なくなる。 個々の作品は独立しているのに、時代背景的に同一のフィールドであると感じさせることと、モチーフが多用されていることで、読めば読むほど深みにはまっていくような怖さ。
黒髪、絵師、地蔵、玉藻前、玉虫、胡蝶塚(シャガ)、青火、蛇屋、人形・・等々、並べるだけで匂い立つようで・・ 艶で美しく残酷な極上の小説空間に誘われて参りました。 ため息。


ゆめこ縮緬
皆川 博子
集英社 2001-04 (文庫)
関連作品いろいろ
★★★
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