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『アリス・ミラー城』殺人事件 / 北山猛邦
最後に生き残った者が“アリス・ミラー”を手中にすることができるという誘いに乗って、サバイバルゲームに参戦するため、雪の孤島の“アリス・ミラー城”に集った探偵たち。 ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」に因んだ奇妙な城で、チェス盤の駒に見立てられた探偵たちが、一人、また一人と殺されていく・・ クリスティの名作古典「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせるクローズド・サークルミステリ。
最後唖然としたけど、あぁぁぁぁ???!!!! ってなった^^ 奥の手な目眩ましに文句を垂れたくなるというよりは、脱力しちゃう感じだったかなー。 これは叙述ミステリということになるんですよね? クッ、掠りもしなかったよ・・orz
それぞれのシークエンスではガチな物理トリックが炸裂してるし、アリス的小道具やキャロリアン(!)的蘊蓄も振り撒かれているし、サスペンス・ホラーな演出も凝りまくっているし、その辺は凄く凄く楽しかったです。
みんな登場人物の一人で殺されちゃう立場にあるくせに、舞台を俯瞰してミステリ談義や推理合戦を繰り広げずにはいられないという^^; 探偵の探偵たる宿命、自縄自縛っぷりが本格ミステリの自虐ネタ的に描かれ、カリカチュアとしての探偵たちのピエロの乱舞に拍手喝采!

<↓ネタバレご注意>
もはやリアリティのある物理トリックは存在できない、つまり「予め失われている存在」に等しい・・云々。 探偵たちのミステリ談義の中にちょっと意味深な会話があるんです。 このナンセンスなパラドックスは「鏡の国のアリス」の精髄なんですよね。 物理トリックのジレンマと犯人の真相を同時に「鏡の国のアリス」的メタファに重ね合わせているとしたら魂胆深いですね。


『アリス・ミラー城』殺人事件
北山 猛邦
講談社 2008-10 (文庫)
関連作品いろいろ
★★
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