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逃れの森の魔女 / ドナ・ジョー・ナポリ
[金原瑞人、久慈美貴 共訳] グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の改変もので、お菓子の家に住み着く以前、まだ魔女が魔女でなかった頃からクライマックスまでを魔女の目線で追っていく、もう一つのストーリーです。
魔女に感情移入できるように描き直してあるんだろうというのは想像できました。 ただ、悪をも緩やかに受け入れるような理念かなぁーと、勝手に思い浮かべてたんですが全く逆で、魔女が善悪の狭間で葛藤する姿に焦点を当てた、完璧に正義と悪の二元論的な物語でした。
神に仕える女魔術師が、大いなる善意の中の一欠片の邪心のために悪魔に取り込まれた後も、魔女の身でありながら未来永劫、悪魔の誘惑と陥穽に抗い続けるという・・ なんとも殉教者チックなヒロインなんですが、この異様な潔癖感が中世キリスト教的な舞台背景に映えまくってました。 善悪がこんなにも紙一重であるという恐ろしさに身が竦みます。 書いてて気付いたんですが、ダース・ベーダーっぽいね。ちょっと^^
原作中の魔女に纏わる様々な“何故?”を的確に消化させつつも、削ぎ落とされたスマートさがよかったです。 桃太郎批判じゃないですけど、原作では何気にグレーテル&ヘンゼル姉弟のえげつなさが物議を醸す節があるかと思いますが、本編は魔女と姉弟の双方の名誉を守り、なおかつ、魂の純潔の物語として蘇らせたところが高評価なのかな・・という気がしました。


逃れの森の魔女
ドナ ジョー ナポリ
青山出版社 2000-02 (単行本)
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