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六つのルンペルシュティルツキン物語 / ヴィヴィアン・ヴァンデ・ヴェルデ
[斎藤倫子 訳] タイトルも作者名も舌が縺れそう^^; グリム童話の「ルンペルシュティルツキン」をもとにした六つのパロディ作品集です。 著者によるまえがきで本書の執筆動機やコンセプトに関連して、原作の要点を解説してくれているので、グリム版を未読でも大丈夫なくらいの親切さがあります。
完全に余談ですけど、原作の筋書きを検索中に、昔のラジオ放送劇を聴いちゃいました。 幻想的な演出効果も手伝ってか、原作は原作で、シュールな不条理感がそこはかとなくよかったなぁ・・
で。 こちらは、何でそんな行動とっちゃうわけ? 的なツッコミどころ満載の原作にパッサパッサと斬り込みまくってて楽しい〜♪ きちんと下敷きとなるストーリーを踏まえた上で、心の動きを現代人が納得できるような筋立てとして織り込んで、辻褄が合うように語り直されています。 機知に富んだキュートな童話集です。
ルンペルシュティルツキン。 デフォは小人なんですけど、一話毎に全く違った属性が与えられていて、他の登場人物(粉屋の父娘と王様)も、みんな順繰りに善人になったり悪人になったりと、幾つものバリエーションが用意されていて、依怙贔屓がないのも素敵なところ。
特にわたしのお気に入りは「ドモヴォイ」と「ミズ・ルンペルシュティルツキン」かな。 ロシアの幸運を呼ぶ家の妖精ドモヴォイとして登場するルンペルシュティルツキンのトホホ加減や、オヤジと間違われてしまう魔女ルンペルシュティルツキンのへそ曲り具合が好き^^ パパ・ルンペルシュティルツキン・・あなたのことも忘れませんw なんかもう、みんな憎めないの! 邪悪なトロルのルンペルシュティルツキンでさえ可愛いのです。 人間の赤んぼうを食べる気満々で首にナプキン巻いちゃってる姿とか笑っちゃうんだよね。 因業&煩悩の底に滑稽あり、ほろ苦さあり・・みたいなところが秀逸なのです。 そんな中でずば抜けて美しい話だったのが「藁を金に」。青年エルフのルンペルシュティルツキン、かこいかったなぁ〜。


六つのルンペルシュティルツキン物語
ヴィヴィアン ヴァンデ ヴェルデ
東京創元社 2005-02 (単行本)
斎藤倫子さんの翻訳作品などいろいろ
★★
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