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ころころろ / 畠中恵
しゃぱけシリーズ8作目。 若だんなの失明騒動を軸に繰り広げられる人と妖と神様の饗宴。 成り行きで話を組み立ててるんじゃないかと思えるような取っ散らかり具合も、ま、神様の気紛れや理不尽と思えば許される・・のかどうかは疑問ですが、ラストの切ない無常観は何時になくよかったなぁ。
若だんな一途の仁吉と佐助が、止むを得ず若だんな以外へ目を向けなくてはならない状況に嵌る辺りも新鮮。 仁吉と同格の存在でありながら幾分作者に愛されていない佐助が不憫だったんですけど、出番があってよかったね佐助。 皮肉屋の仁吉にはないちょっと優しいところが垣間見れました。 仁吉はというと柄にもない子守の図(?)を披露してくれて思わずニヤリ。
連作短篇の痕跡を残しつつも、今回は長編趣向。 この方が時間を稼げていいんじゃないかと思った。個人的には。 このシリーズ、時間軸の機能した主人公成長型の物語なのに、若だんなを見ていると相対的にどんどん幼児化(あるいは隠居老人化)していくように思えて、いいかげん忍びなくて;; いっそ永劫回帰型のがよかったんじゃ・・と危ぶんでたけど、そか、このペースならまだまだいけそうかなぁどうかなぁ・・という手触りの今作でした。
病弱&甘やかされを逆手に取ったような“今日も元気に寝込んでます!”感が影を潜めちゃったよね。 自分をお荷物だと考えてくよくよ自責しながら妖たちに傷を舐められてる若だんながイヤなんだろうなわたし。 悶々と己を苛みながら、こんなにもイジマシイほどに健気なんです! 的な若だんなに定着させたいらしい畠中さんは隠れSなのかそうなのか? と、最近思うに至ります。
可愛かった鳴家がウザくなってしまったやさぐれ者の自分は、もうこのシリーズに呼ばれていない気がするので、しおしお撤退するがいいと思います。 愛着が深いだけに思い余ってとんがりまくってごめんなさい。3作目まで大事な宝物です。


ころころろ
畠中 恵
新潮社 2009-07 (単行本)
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