おこう紅絵暦 / 高橋克彦
だましゑ歌麿」の続編。 北町奉行所の与力筆頭に出世した千一こと仙波一之進。 でも今回はその妻となった元売れっ子柳橋芸者のおこうが主役。 有閑マダム探偵ぶりを発揮する。 身辺の揉め事に止まらず、本格的な事件にも首を突っ込んでは鮮やかに解決している。 舅の左門はそんな嫁にデレデレ甘々である。 なのでかなり調子に乗っている。 千一形無しだ。 それでいいのか!千一よ! どうもいいらしい。 嫁に惚れ直している。 勝手にやってくれぃ。
むず痒いくらいに正義感と人情味スパイスを効かせた短編集となっていて、これはこれで面白いんだけど、浮世絵から離れてしまったのが個人的に寂しい。 次作「春朗合わせ鏡」の主役は春朗(後の北斎)らしい。 今回はおこうの下っ引き(千一ではなくおこうの;;)に成り下っている春朗だけに、どんな主役を張ってくれるのか期待が膨らむし、浮世絵ワールドもきっと戻ってきてくれることだろう。


おこう紅絵暦
高橋 克彦
文藝春秋 2006-03 (文庫)
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