※ ネタバレご注意を ※

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - |
パパの電話を待ちながら / ジャンニ・ロダーリ
[内田洋子 訳] イタリア中を旅してまわっているセールスマンのビアンキさんは、毎晩9時になると、何処にいようと電話をかけて、娘にお話を一つ聞かせる約束をしています。 パパの電話を待ちわびる愛娘に、ビアンキさんが聞かせてあげた沢山のお話をまとめたら一冊の本が出来ちゃいました〜。 という趣向のショートショート童話集です。 20世紀イタリアを代表する作家ロダーリの逸品を新訳で。
いわゆる“ベッドタイム・ストーリー”に近いでしょうか。 “ねぇ、それでそれで〜?”っておねだりされて、あらん限り空想の翼をはためかせて語り聞かせる、パパの愛情いっぱいオンリー・ワン物語♪
瞳をきらきら輝かせながら、大きな受話器を耳に押し当てて、一言も聞きもらすまいと、夢中でお話に聞き入っている女の子の姿が目に浮かぶよう・・ というよりも、お恥ずかしい限りですが、自分がその女の子になったくらいの心持ちでトキメイていたかもしれない・・わたし。 パパ、凄いよパパ! って。 ピアンキパパじゃなくてロダーリが凄いんですけどね;;
お散歩していて、手足をうっかり忘れてきてしまうジョヴァンニ坊や、目覚まし時計の中、壜の中、ポケットの中と、いろんなところにコロンと落っこちてしまう好奇心旺盛なコロリーナちゃん。 元気いっぱいで、ちょっぴり規格外な子供たちを見守る年長者の眼差しは、当たり前に寛容で温かい。
大抵のお話がイタリアの大地を起点としているのだけれど、ふとした所に奇想天外ゾーンへ飛翔する装置があって、古ぼけた回転木馬や、ステッキや、エレベーターなどが、ひっそりとすまし顔でその役割を果たしていたり。
チーズの匂いに釣られてマンガ本から出てきてしまったネズミの話や、割り算や引き算されるのが怖くて堪らない数字の話、チョコレートの道路やアイスクリームの宮殿、透明人間、異星人、(ちびっとだけど)牛糞も出ましたー! 確かポール・ジェニングスの時も牛糞で騒いでいたよね。わたし・・orz
人間を、人間の未来を本気で信じている人が紡いだお話だなぁ〜としみじみ感じます。 愛と希望、平和への祈りがムギュっと詰まっていて・・ と、言葉にすると鬱陶しくなっちゃう想いが、晴朗で柔軟で弾けた物語空間の中に、満遍なくふくふくと浸透している。 如何にも即興って手合いの素朴さが、また心地よくて。 今の時代だからこそ、大人の心をもガッチリ掴みそうな予感。


パパの電話を待ちながら
ジャンニ ロダーリ
講談社 2009-04 (単行本)
関連作品いろいろ
★★
| comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | - |
C O M M E N T








トラックバック機能は終了しました。