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黒猫の三角 / 森博嗣
S&Mシリーズに続いて刊行されたVシリーズの1作目。 国立N大学も出てくるし、舞台も引き続き那古野市なんですねぇ。 もしかして登場人物リンクしてたりする? と期待したけど(今のところ)それはなかったです。 たぶん。
老朽化したアパート“阿漕荘”の住人たち(大学生の小鳥遊練無と香具山紫子、便利屋と人材派遣屋を兼ねた私立探偵の保呂草潤平)と、隣家の大邸宅の敷地の一角の、百葉箱を膨張させたような小さな木造小屋“無言亭”に居候している元お嬢様、瀬在丸紅子。 以上、エキセントリックな濃ゆい面々をメインキャストに第2シリーズ開幕です。 一年に一度、ある特殊なルールに従って繰り返される奇怪な殺人事件。 またしても密室の惨劇・・まさか今回も密室に特化したシリーズ・・なのか?
キャラのノリがパワーアップしていて、よりラノベ感が増したような。 その分、取っつき易いシリーズのようではあるんだけど、んー、どうなんだろうか・・ 特に目新しいものは感じなかったんだよなー。 定量的な観察の上に成り立っているルールに従わなければならない理不尽さを抱え続け、少しばかりの偽善を引き受けながら生きるという格好良さが人間にはあるのだよ。 どんなに正論であろうとも自己完結してしまったら、それはもう社会で生きていくことを放棄したのと同じこと。 生きるって矛盾の坩堝だ。 でも生きるってそういうことだよね・・的なテーマ(わたしは敢えて逆向きにそう読んでいる・・)然り、俗に言う“犯人の動機”とやらが如何に曖昧で不確かでナンセンスであるかを世に知らしめるための、本気で動機を描くとはこういうことだー! 的な犯人像然り、本当の意外性とは人を喜ばせるものではなく白けさせるものだということを証明しようとするかのような肩透かしトリック然り。
正直、ちょっとS&Mシリーズの焼き直しという印象が否めなかったんだけど、それだけブレてないんだよなー。 こうやって何度も何度も同じところを耕されて性懲りもなくずぶずぶハマっていくパターンなのだわ。 また10冊こんな調子だけどいいかないいともー。 付き合いますともー。 って気になっちゃってるし;; いやいや、まだ導入部ですからこんな世迷言も早計というものだよね。 だよね?


黒猫の三角
森 博嗣
講談社 2002-07 (文庫)
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