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花櫓 / 皆川博子
おぉ。わたしの大好きな「恋紅」のような空気が流れていて萌えた。 こんなん読んだら芝居を愛さずにはいられなくなりそう・・
中村座の座元・八世中村勘三郎の2人の娘であるお菊とお珊。 少女から女へと成長していく姿を追いながら、江戸歌舞伎の表と裏、光と闇を映し出し、芝居に賭ける男たちの熱気や、それを見つめる娘たちの息遣いまで艶やかにたおやかに描ききった秀作。
ロマンだねぇ。 歌舞伎ロマン。 青春小説ともいえそう。 若者たちの脆さ激しさ夢や情熱が、甘酸っぱくて、ほろ苦くて、でも凛々しくて。 ツボです。 大好きです。
如何せん歌舞伎の世界に暗いので、どこまでが実話なのかまったくわからん。 物語を楽しむ上では支障ないのだけれど、やっぱり気になる。 というわけで少し調べてみた。 物語の主軸となる八世〜十一世の中村勘三郎や、市川団十郎、松本幸四郎、尾上菊五郎はもちろんなのだけど、お菊やお珊まで実在の人物だったのにはびっくり! また田沼意次から松平定信の時代の世相が忠実に反映されて物語の底流を成していることがわかる。
年中行事のように江戸を襲う火事で、焼け落ちる度に櫓を建て直しては復興し、また焼けてはまた建て直す。 借金で瀕死の状態に陥りながらも、おきあがりこぼしのように何度でも起き上がっては見得を切る。 世代が変わり、時には控櫓に座を譲り、お上に潰されそうになり、でもまた立ち上がる。 そんな歌舞伎の一時代を確かに生きて見つめて支えてきた人たちがいたのだということに胸が熱くなる。 こうやってずぅ〜と繋いできたのだなぁ〜と。


花櫓
皆川 博子
講談社 1999-09 (文庫)
皆川博子さんの本
★★★★★
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