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刑事ぶたぶた / 矢崎存美
今回は刑事バージョンです。 (都下に近い長閑なとある区の)春日署に配属された新米刑事の立川くんと先輩刑事の山崎ぶたぶたコンビが活躍するお話です。 長編なので刑事一筋のぶたぶたさんです。 長編といっても、銀行強盗の立てこもり、宝石泥棒、スーパーの針混入など単発事件を連作的に絡めながら、赤ちゃんの誘拐事件をメインストリーに据えている筋立て。
ぬいぐるみ特性を活かした、ぶたぶた刑事ならではの仕事ぶりが、いろいろ考案されていて楽しめます。 “ぬいぐるみの振り”で潜入捜査とかね^^ と同時に、人間の器では到底受け止めきれないような、攻撃的で理不尽な負の情動を従容として吸収するぶたぶたの“ぬいぐるみ性”にキュンとなってしまいます>< 投げつけられた後でパンヤが移動しちゃって一生懸命に足を揉んでたりとか健気すぎ!(でもゴメン!笑えるし!)
「あぁ、良かった。憶えてたんだね。そういうことしてもみんなすぐ忘れちゃうんだよねぇ」
ぶたぶたの発したこの言葉がちびっと胸に刺さってジーンとなってしまった。
ストーリー的には定番のリリカル路線なんですが、やっぱりぶたぶたの立ち居振る舞いがこの上なく可愛くて、この可愛さからは離れられません。 ゴールデン・レトリバーに騎乗して町を歩いたり、うさぎの着ぐるみを着せられたり、いろんなシチュエーションのぶたぶたに、いろんなポーズをとらせようとノリノリの作者さんが目に浮かぶのが嫌じゃないです。 ブラック入りつつも、やっぱり愛を感じるからなんだと思う。 あくまで三次元の特撮っぽく脳内再生するのが魅力の作品なんだろうなぁ。
異質なものが日常と同居している様子を、自然さと不自然さの中間くらいのバランス感覚で描いているのがミソなのかもしれない。 ドラえもん風でもE.T.風でもなくて、当たり前に溶け込んでいるのとも、社会がパニックになったりするのとも違くて・・ ファーストコンタクトの衝撃を乗り越えると、うんうん、まぁ、そういうこともあるよねって気分になって、呆気なく順応しちゃうんだけど、時々は、その奇妙な存在の本質や処世について、ちょっと控えめに(申し訳なさそうに)思い廻らさずにはいられない人々。 そこら辺からなんとも言えないシュールさが生れていて読んでるうちにツボってしまうんだよ^^; 鼻をぷにぷに押す癖が大好きー。


刑事ぶたぶた
矢崎 存美
徳間書店 2001-06 (文庫)
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