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セーラー服と黙示録 / 古野まほろ
有栖川有栖さんの一番弟子(笑)と聞いて気になってた作家さん。 初読みがコレでよかったのかは不明。 探偵士法が制定され、名探偵の法的地位が明確化されている1991年の日本帝国を舞台にしたパラレルものなんですが、既刊の各シリーズはフィールドを共有していて、なんらかの繋がりを持っているらしく、壮大なスケールの構想があるのかないのか・・ともかく今んとこ、この一冊について語ることしかできませんが。
教義の根幹を揺るがす最高機密の古文書、“マグタラのマリアの黙示録”の存在を、教会の存亡をかけて逆手利用しようと目論む教皇庁。 本末は転倒し、自ら背教色を強めていく魔性のローマ・カトリック教会が暗躍している世界です。 三河湾のラグーナに浮かぶ孤島に建てられた“聖アリスガワ女学校”は、その教皇庁が直轄するカトリック系ミッションスクールにして世界随一の探偵候補生学校。 果たして校長であるヴァチカン枢機卿の真の目的、“マグダラ計画”とは・・
堂に入った異端もの&キツめなラノベ臭。 この香ばしさを受け入れられれば面白く読めると思う。 ヘタウマっていうと語弊があるかもしれないけど、かなり“飛んでる”文章。 慣れてくると慣れる。
保秘のために殉教は致し方なかったと言うけど、なんで殺すことになってしまうのか、結局のところ、そこがよくわからなかった・・orz 教皇庁は“二匹の獣”と敵対していて、どうやら聖戦の様相を呈しているみたいだし、古野みづきが何を背負っているのか、受精卵からのメッセージって? 七つの聖遺物(あるいは悪魔の祭具)って? などなど、禍々しい真相の隠微な匂いを撒き散らしながらも、これ一冊だけでは読み解けないようになっているティザー告知感が憎いです。 畢竟、追ってしまいそうな予感;;
背景はそんなこんなですが、殆ど倒叙のような推理パートの本格度合いや座興のマニアックさが好きだし、かなり強引なメイントリックも、まぁ楽しめた。 “探偵学各論”の授業で、「悪魔の手毬唄」(ジ・オニコベヴィレッジ・マーダケイスw)の犯人はどの段階で看破されねばならなかったかの突っ込んだテキスト論が展開される辺りでグワシと掴まれた。 思索的探偵術の実践投入場面で、演繹、帰納、論理、それぞれの推理法を得意とする三班に分かれて、why、how、whoを分担する着眼が面白い。 探偵と探偵小説の守護聖女、アイリス・アルリスガウアーで吹いたw ロシア、スウェーデン、ブラジル(以下略)を股にかけて大活躍している臨床犯罪学の権威、水村英生とかね^^ 有栖川ファンのハート泥棒め♪ 途中の試験問題の模範解答編プリーズ。


セーラー服と黙示録
古野 まほろ
角川書店(角川グループパブリッシング) 2012-12 (単行本)
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