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インド夜想曲 / アントニオ・タブッキ
訳者は須賀敦子さん・・ということで手に取ってみた。 失踪した友人を捜し、インドを旅する“僕”。 ボンベイ、マドラス、ゴアと辿る旅路なのだけれど、その捜索の手がかりというのがひどく曖昧で、記号や断片に操られたような、どこか瞑想的で非現実的な軌跡を描く。
12の章は、まるで12枚の切り絵のような12片のインド。 スラム街の宿、悪臭を放つ病院、牛の糞に群がるカラス、絢爛たるタージ・マハル、預言者を背負う少年、無気力な宣教師、死ぬために聖地へ向かう男・・ 断片の連なりはインドという土地が抱える巨大な神秘と混沌へと織り成されて、それと同時に“僕”も自身の迷宮を彷徨い続けることになる。
ラストは騙し絵を見せられたようにぐらっとする。 あっ、でもちょっと穿った見方かもしれないけど「自分探しなんか意味あるのか? それよりまず目先の仕事を片付けるべきだ」みたいな、皮肉の効いたプラクティカルなオチだったんじゃないかなんて、ちらっと感じたんだけど・・ぐらっとし過ぎたかな;;


インド夜想曲
アントニオ タブッキ
白水社 1993-10 (新書)
関連作品いろいろ
★★
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